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【死生観・スピリチュアルケア・グリーフケア・わたしを生きる】

マワリテメクル…循環

先だって、岐阜県にある高野山真言宗 千光寺 長老 大下大圓先生の講演会を拝聴しました。

先生の著書に、『死ぬのはこわくありません~45年間スピリチュアルケアを実践してきたお坊さんの結論 』というものがあります。
その書籍をベースにした内容でした。

死生観、スピリチュアルケアに関することをお話くださったのですが、その中の資料で目に泊まったものがありました。

下記の図ですが、これは『生死 ─看取りと臨終の民俗/ゆらぐ伝統的生命観 (叢書・いのちの民俗学3)』坂橋春夫/社会評論社』からの出典です。

この図の中で、時間軸の前半と後半に「カナババ(黒い便)」というのがあります。カニババともいわれ、新生児が最初に出す(出すことが望ましい)胎便です。
お母さんのお腹の中にいたときに溜まった老廃物なのだそうです。

時間軸の後半、「死」にほど近い項目にも「カナババ(黒い便)」という表記があります。

私は2022年に、伯母(亡き父の姉)を自宅で看取りました。
自宅看護・介護の期間は約1ヶ月と短くはありましたが、ほとんどそばにいて、「人の最期」というものを見せてもらいました。

伯母は当時で89歳と高齢でもあり、また、以前から本人が「延命治療」を望んでいなかったので、往診や訪問看護はしてもらっていましたが、治療的な事はしませんでした。

父が亡くなる時にも感じていたのですが、人が自然に「死」に向かっている姿は、本当に枯れていくように生命活動が縮小されていくのだなと・・・。

最期に近づくにつれ、伯母はもう水すら口にできなくなっていきましたが、排泄はあるのです。
まるで、体内の掃除をしているかのように。
カナババ(カニババ)もありました。

母親のお腹の中で生命を育くみ、出産で外の世界へ生まれますが、「命」としてはお腹の中ですでに生まれていますので、『(新たに)生まれ直し』ているような感じです。
その時に、過去の(胎児のときの)要らないものを排出して、あらたに生きていく。

そして人生を生き切った後、また、いらないものを排出して、あらたな生(魂)で存在していく。

魂は必要な期間、循環の輪の中で まわりて めぐる。

生まれ変わり(輪廻転生)は「ない」と考える宗教や人もいるけれど、それはそれ。それが、そのグループや人の死生観ですから。

女人堂 桃雅庵 https://touga-an.com

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